遮熱塗料はメーカーによって違う?5つのメーカーの遮熱塗料をご紹介します!
遮熱塗料に興味があるけれど、メーカー別の違いが分からない、そもそも遮熱塗料がよく分からないという方はいませんか。
今回はそのような方に向けてメーカー別の遮熱塗料の紹介と、遮熱塗料に関するよくある疑問点を解説します。
□遮熱塗料について
遮熱塗料とは、太陽の光を反射する機能がある塗料のことです。
2011年から日本塗料工業会が遮熱塗料の工業規格を定めており、屋根や外壁にこの遮熱塗料を用いることによって太陽光を反射し、室内の温度上昇を抑える効果が見込まれています。
省エネに役立つ性能であるため、国は遮熱塗料の使用を推奨しています。
そのため自治体によっては補助金が受け取れる地域もあります。
また、遮熱塗料と効果が似ているのが断熱塗料です。
遮熱塗料は先ほど述べた通り太陽光を反射する塗料で、一方の断熱塗料は外からの熱伝導を抑える効果を持っています。
夏の暑さを軽減できるという点では同じですが、断熱塗料は暑さにも寒さにも対応できるという点が遮熱塗料とは違います。
遮熱塗料は効果が限定的ですが、断熱塗料よりも安く施工できます。
遮熱塗料の耐用年数は8年から12年程度と言われており、一般的に用いられているシリコン塗料と同じくらいの耐用年数です。
□おすすめの遮熱塗料メーカーについて
ここからはおすすめの遮熱塗料メーカーをご紹介します。
どれも当社で扱っているメーカーの塗料ですので、気になった塗料があればぜひお気軽にお問い合わせください。
*関西ペイント
関西ペイントの「アレスクール1液F」は、屋根塗装におすすめの遮熱塗料です。
耐候性が優れているのに加え、上塗りと下塗りの両方に特殊顔料を配合しているため、光を効率よく反射できます。
耐用年数も15年から20年と比較的長く、遮熱塗料の効果を長持ちさせたい方におすすめの塗料です。
*日本ペイント
日本ペイントの「サーモアイ4F」は、耐候性と美しい光沢が特徴の遮熱塗料です。
日本ペイント独自の「4フッ化フッ素技術」が、ツヤのある仕上がりと長期間にわたる遮熱効果を持続させます。
耐用年数は12年から15年で、こちらも屋根塗装におすすめの遮熱塗料です。
*エスケー化研
エスケー化研の「クールタイト」は、遮熱性に加えて防汚性と豊富なカラーが特徴の塗料です。
40色以上の中から好きな色を選べるため、好きな色で遮熱塗装を行いたい方におすすめです。
耐用年数は5年から10年程度になります。
*日新産業
日新産業の「ガイナ」は、外壁塗装にもおすすめの遮熱塗料です。
遮熱性に加えて、ロケット技術を通じて開発された断熱性・耐久性を持っており、1年を通じて家の中を快適に保ちます。
15年から20年が耐用年数で、結露防止、防音、防汚機能も付いています。
*アステックペイント
アステックペイントの「スーパーシャネツサーモF」は、最高レベルの耐候性と遮熱性を兼ね備えた高機能な遮熱塗料です。
機能重視の方はこちらの塗料がおすすめです。
耐用年数は15年から20年で、外壁にも屋根にも使えます。
□遮熱塗料に効果が無いと言われる理由とは?
塗料に関する情報を集める際に、「遮熱塗料には効果が無い」という口コミを目にした方もいらっしゃるかもしれません。
そこで次に、遮熱塗料に効果が無いとする口コミがある理由を説明します。
1つ目の理由は、遮熱塗料の中にも性能にばらつきがあるからです。
遮熱塗料と一言に言っても、使われている素材によって耐用年数に以下のようにばらつきがあります。
・アクリル系が6年
・ウレタン系が8年から10年
・シリコン系が10年から15年
・フッ素系が15年から20年以上
耐用年数が短い塗料は性能が低くなる傾向にあり、当然ながら早いスパンで塗り替えていく必要が出てきます。
その結果、遮熱塗料の性能を十分感じられない場合があるのです。
2つ目は、遮熱塗料のみでは遮熱効果が低い傾向があることです。
遮熱塗料による輻射熱の反射率は60パーセントから80パーセント前後とされており、遮熱塗料単体では遮熱効果が低くなってしまう傾向にあります。
もし高い遮熱効果を得たいのであれば、遮熱塗料と遮熱シートの併用がおすすめです。
併用することで、輻射熱の反射率を上げられます。
3つ目は、断熱効果が無いことです。
先ほど述べた通り、遮熱塗料と断熱塗料は効果が似ていますが、性質は別物です。
遮熱塗料には熱伝導を抑える効果が無いため、冬の寒さには効果がありません。
塗料選びの際には、遮熱塗料と断熱塗料を分けて考えるようにしましょう。
4つ目は、定期的に塗りなおす必要があることです。
遮熱塗料は性能が他の塗料よりも優れている分、断熱塗料ほどではありませんが塗装にかかる費用が高くなります。
塗装時には塗料の費用に加えて下地や足場、人件費などがかかります。
しかし、遮熱塗料の効果を持続させるためには定期的な塗りなおしが必要になり、遮熱塗料の中には耐用年数が6年から9年程度と比較的短いものもあります。
塗りなおしが必要であることは、あらかじめ頭に入れておきましょう。
5つ目は、塗料が扱いにくく、職人によって効果が左右されることです。
遮熱塗料は塗料の中でも、比較的塗りにくい塗料であるとされています。
職人の腕が十分でないと、塗装に塗りムラが生じる可能性があります。
塗りムラがあると塗料本来の効果が発揮されないため、思った通りの効果を感じられないと感じてしまします。
□遮熱塗料の利点とは?
では、遮熱塗料を導入することで得られる利点とは、何なのでしょうか。
1つ目の利点は、遮熱効果により室温の上昇を2度から3度程度抑られる点です。
実際の温度差は2度から3度程度であっても、体感温度はかなり変わります。
こちらの利点は、真っ先に思いつく方が多いでしょう。
2つ目の利点は、節電効果です。
室内温度が下がる分、夏の光熱費を節約する効果があります。
3つ目の利点は、耐用年数が長い遮熱塗料が多いことです。
遮熱塗料の種類にもよりますが、一般的に用いられている塗料よりも耐用年数が1.5倍から2倍程度長くなる傾向にあります。
4つ目の利点は、外壁や屋根そのものの耐用年数を長くできることです。
遮熱塗料は家の素材の温度上昇も防ぐ効果があるため、外壁材や屋根材の温度上昇による劣化を遅らせ、家の寿命を長くできます。
金属面に塗装すると熱膨張による劣化を防げるため、塗膜のクラックの発生抑制にも繋がります。
□遮熱塗料がおすすめの住宅について
最後に、遮熱塗料で塗装するのがおすすめの住宅の種類を紹介します。
1つ目は板金外壁や金属屋根が用いられている住宅です。
先ほど少し紹介した通り、遮熱塗料は家の金属部分の金属膨張を防ぐ効果があります。
金属が膨張して塗膜が割れてしまう事態を防ぐためにも、板金外壁や金属屋根が用いられている家は、特に遮熱塗料による塗装がおすすめです。
2つ目は、吹き抜けがある家です。
吹き抜けがあると屋根の熱が家の中に伝わりやすくなるため、遮熱塗料で屋根からの熱の侵入を防ぐと良いでしょう。
3つ目は、2階にリビングルームがある家です。
室温は1階よりも2階にこもりやすいです。
家族が長い時間を過ごすリビングが2階にある場合、夏の室温上昇を特に防ぐことをおすすめします。
□まとめ
今回はメーカー別の遮熱塗料の紹介と、遮熱塗料に関するよくある疑問点を解説しました。
埼玉・川口市周辺で遮熱塗料に関する疑問やお悩みがある方は、お気軽に当社までご連絡してください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
NEW
-
おすすめの屋根の色をご紹介
2023/05/25 -
サイディング外壁の補修方法についてご紹介
2023/05/16 -
塗りムラを放置する危険性や対策について
2023/05/09