有機塗料と無機塗料の違いやそれぞれの特徴を解説!
「有機塗料と無機塗料にはそれぞれどのような特徴があるのか知りたい。」
「自分にはどの塗料が合っているのか教えて欲しい。」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
数々の塗料がある中、どのような塗料を選択するべきかよくわかりませんよね。
有機塗料と無機塗料ではそれぞれに異なる特徴があります。
この記事では、それぞれの塗料についての特徴、耐用年数や費用相場などについて詳しく解説します。
ぜひこの記事をお役立てください。
□有機塗料や無機塗料について解説!
有機塗料とは、大きく分けるとアクリル系塗料やウレタン系塗料、シリコン系塗料、ハイブリッドシリコン系塗料、フッ素系塗料に分けられます。
これらの塗料や有機物である合成塗料を使用した塗料であるという理由で、有機塗料と呼ばれます。
それに対して、無機塗料とは、無機物を含む塗料のことを言います。
一般的に、自然石や鉱物のような無機物はそのままでは外壁に塗装できません。
したがって、外壁に塗布する時によくなじむように有機物が混ぜてあります。
つまり、無機塗料とは、無機物と有機物の混合塗料です。
そのため、有機無機ハイブリッド塗料と呼ばれることもあります。
以上をまとめると、そもそも外壁塗装用の塗料は有機樹脂が含まれています。
その中でも無機物を含んでいる塗料のことを無機塗料と言います。
□無機塗料の耐用年数と費用相場とは
無機塗料の耐用年数は、一般的に20から25年といわれています。
また、費用相場は、1平方メートル当たり4500円から5500円と言われています。
「この値段や耐用年数がどれくらいすごいのかよくわからない。」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
もちろん、他の種類の塗料と比較をしないとどれくらいの性能なのかわかりませんよね。
他の塗料を例に挙げると、アクリル塗料では耐用年数が3から8年で値段は1平方メートル当たり1000円から1800円です。
ウレタン塗料では耐用年数は5から10年で、1平方メートル当たり1500円から2500円という値段となっております。
またシリコン塗料とフッ素塗料の耐用年数はそれぞれ8から15年、12から20年と言われており、1平方メートル当たりの値段は1800円から3500円、3000円から5000円です。
一般的に、シリコン塗料が使用されることが多いですが、それと比較すると、無機塗料は2倍程度の値段がかかります。
ただし、耐用年数はフッ素塗料よりも長いという特徴があります。
コストが高い分耐用年数が長いことを考えると、コストパフォーマンスが良い塗料と言えるのではないでしょうか。
また無機塗料は、一緒に配合されている有機物が何かによって耐候性が決定し、そもそも無機物がどれくらい入っているのかによっても性能は異なります。
様々な無機塗料があるため、無機塗料を検討中の方は、どのような無機塗料が合っているのか検討することをおすすめします。
□無機塗料のメリットとデメリットとは
一般的に言われている無機塗料のメリットの1つ目は、耐候性が高いことです。
これはつまり、耐用年数が長いことを意味します。
長期間外壁を保護してくれるため、メンテナンスの周期を長くできます。
一般的にフッ素塗料は耐候性が高いといわれていますが、無機塗料はそれよりも高い耐候性を誇ります。
「住宅の寿命を長持ちさせたい。」
このようにお考えの方にとっては、無機塗料はぴったりです。
2つ目は、汚れにくいことです。
その理由は、汚れを水が流しやすいからです。
そもそも、無機塗料には親水性といって、水となじむ性質があります。
そのため、汚れが表面に付着したとしても、雨が降った時に汚れと壁の間に水が入り込むことによって汚れを流すということです。
それだけでなく、静電気が発生しにくいことも汚れが定着しにくい理由の1つです。
外壁が汚れる原因の1つに、外壁面の静電気が挙げられます。
空気中を漂っている小さなゴミやチリは一般的に、静電気に引き寄せられることで外壁に付着し、外壁の汚れとなります。
ゴミが外壁につくことによって、汚く見えるだけでなく、水分を含みがちになってコケやカビなどを発生させる恐れがあります。
無機塗料は静電気が発生しにくいため、ゴミの汚れが着きにくいという性質があります。
3つ目は、燃えにくいことです。
無機物は燃えにくいです。
ただし、無機物以外のものも配合されているため、全く燃えない訳ではないということを頭に入れておきましょう。
それに対して、デメリットは、コストが高い傾向にあることです。
無機塗料の中でもコストに幅がありますが、一般的に他の種類の塗料よりもハイコストな傾向にあります。
2つ目は、塗れない外壁材や箇所があることです。
無機塗料だけも問題ではありませんが、一般的にサイディングボードやガルバリウム鋼板などには不向きと言われています。
それだけでなく木部や屋根にも塗れません。
□有機塗料のメリットとデメリットとは
メリットの1つ目は、ひび割れしにくいことです。
合成樹脂を含んでいるため、伸縮性を有しており、ひび割れがしにくいです。
建物は地震や地盤沈下のような要因によって外壁にひび割れを発生させてしまいます。
そのようにひび割れが発生したとしても、伸縮性によって、塗膜にひび割れが発生しにくくできます。
外壁自体がひび割れしたとしても、建物本体を守れるため、防水機能を果たせます。
2つ目は、豊富なラインナップであることです。
様々な価格帯、種類があるため、塗料を活用する目的や用途、予算に応じて理想的な塗料を選択しやすいです。
それに対して、1つ目のデメリットは、塗膜の劣化が生じやすいことです。
無機塗料は化合物を含んでいないため、太陽の紫外線の影響を受けにくく、あまり急激に劣化することはありません。
一方、有機塗料の場合は、塗料に含まれている樹脂が劣化して塗膜が分解されることによって、チョーキングが発生します。
2つ目は、燃えやすいことです。
そもそも、有機塗料は石油や石炭をベースに作られています。
そのため、火に弱いです。
火災が発生してしまった場合は、比較的延焼のスピードが速いため、二次被害を引き起こしてしまう恐れがあります。
□無機塗料をおすすめしたい人とは
1つ目は、外壁が劣化しやすい場所で生活している人です。
先ほど記載したように、汚れが付着しにくいです。
したがって、日照時間が長い地域や雨風にさらされやすい場所といったような塗装の劣化を引き起こしやすい場所で生活している人に推奨します。
2つ目は、綺麗な状態を維持させたい方です。
柔軟性の問題によってひび割れを発生させてしまう恐れがありますが、一般的に耐用年数が長いといわれている無機塗料は劣化を抑えられます。
ただし、幹線道路のような振動を起しやすい場所で生活している人はあまり向いていないのでおすすめできません。
3つ目は、メンテナンスの回数を減らしたい方です。
耐用年数が長いため、メンテナンスをする回数を減らせます。
「頻繁にメンテナンスすることは面倒くさい。」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
費用は高い傾向にありますが、長期的に考えると無機塗料の方が安いこともあります。
□まとめ
今回は、それぞれの塗料についての特徴、耐用年数や費用相場などについて詳しく解説しました。
それぞれの塗料には異なる性質があります。
したがって、あなたの生活スタイルや生活環境に応じてどの塗料が最善かを検討しましょう。
埼玉・川口市周辺で外壁塗装に関する疑問やお悩みがある方は、お気軽に当社までご連絡してください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
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