防水塗料の種類や塗り替え時期に加えて、塗る際の注意点についても紹介します!
外壁塗装や屋根塗装をご検討中の方は、是非防水塗料の使用も視野に入れてみてください。
防水塗料には、非常に多くの魅力が詰まっています。
機能性の高い塗料を使用することで、次の塗り替え時期までの期間を長く空けられるため、ご自宅の外壁や屋根に劣化症状が見られる場合は、防水塗料のような機能性の高い塗料を採用することがおすすめです。
今回は、防水塗料の種類や塗り替え時期に加えて、塗る際の注意点についても併せて紹介します。
□防水塗料とは
防水塗料とは、防水機能が高い塗料を指します。
防水塗料と似た言葉に、防水材がありますが、意味は全く異なります。
防水材は、屋根やベランダに使用される部材を指します。
一方で、防水塗料は、あくまで「塗料」を指します。
塗料を塗るだけで防水性が上がるということに、「本当かな」と疑問に思われる方もいらっしゃいますが、防水塗料を使用することで、塗膜が水をはじいてくれるため、建物の防水性が向上するという特徴があります。
□防水塗料の種類について
防水塗料という言葉を使う際は、「弾性塗料」を指す場合が多いです。
弾性塗料とは、弾性が強いことに加えて、ゴムのような伸縮性を備えていることが大きな特徴です。
その伸び縮みする性質を活かして、外壁におけるひび割れに弾性塗料が入り込むことで、耐久性や防水機能を高めるため、弾性塗料は防水塗料に分類されます。
ここでは、3種類の弾性塗料について紹介します。
1つ目は、アクリルが主成分である弾性塗料です。
アクリルが主成分である弾性塗料は、比較的安価であることに加えて、重ね塗りしやすい性質を持っているため、最も人気である塗料の中の1つです。
2つ目は、ウレタンを主成分としている弾性塗料です。
アクリルと比べて、非常に耐久性が強いことが特徴です。
そのため、コストパフォーマンスが評価されている塗料でありますが、弾力性という側面では、比較的そこまで強くないため、防水機能は他の塗料よりは高くありません。
3つ目は、フッ素を主成分とした弾性塗料です。
耐久性に加えて、防水性、耐寒性、耐熱性など、あらゆる機能面において高く評価されている塗料です。
機能性が非常に高い分、価格も他の塗料より高い傾向にありますが、高い耐久性を考慮すると、長い視点でみた場合のコストパフォーマンスは良いでしょう。
□防水塗料の仕上げ方の種類について
1つ目は、単層弾性仕上げです。
この仕上げ方は、3回ほど重ね塗りすることが特徴です。
重ね塗りをすることで、塗膜が厚くなるため、耐久性が向上します。
2つ目は、複層弾性仕上げです。
複層弾性仕上げは、単層弾性仕上げとは異なり、5回も重ね塗りをします。
詳細には、下塗りを1回してから、中塗りを2回して、最後に上塗りを2回します。
塗膜が非常に厚くなり、その分防水性が非常に高くなることが大きな特徴です。
ただし、工程数が多いため、その分費用はかさむことに加えて、必要な作業時間も長いです。
この仕上げ方法は、ビルやマンションなどの大きい建物で採用されることが多いです。
3つ目は、微弾性塗料仕上げです。
こちらの仕上げ方は、3回重ね塗りをするという点では、単層弾性仕上げと同じです。
ただし、下塗り材として、微弾性フィラーを採用している点では異なり、この仕上げ方の大きな特徴であると言えます。
微弾性フィラーは、伸縮性の高さが特徴的であるため、ひび割れを効率的に埋められます。
□防水塗料の塗り替え時期について
防水塗料には、大きな魅力がある一方で、その魅力である防水機能がずっと続くわけではありません。
そのため、定期的なメンテナンスをすることが大切で、必要な時期に塗り替えをすることが大切です。
ここでは、防水塗料の塗り替え時期について紹介します。
1つ目の目安として、防水塗料を塗ってから5年後に塗ると良いと言われています。
こちらの5年という数字はあくまで目安であるため、「絶対に5年後に塗らないといけない」と断言はできませんが、5年から7年の間にメンテナンスをすることを検討することがおすすめです。
2つ目は、劣化症状が出た場合です。
劣化症状に合わせて防水塗料の塗り替えをすることの方が、5年という目安に頼ることより、確実に効果があります。
塗り替えをしなければならないと判断する基準として、いくつかの劣化症状が挙げられます。
劣化症状の具体例として、チョーキング現象を挙げます。
チョーキング現象とは、外壁の表面を指で触った際に、指に白い粉のようなものがついてしまう現象を指します。
このチョーキング現象は、塗膜が浮いていることを示すものであるため、放置していると塗膜が剥がれてしまって、最悪の場合はひび割れにつながります。
また、ひび割れを放置していると、雨水がその隙間から室内に入り込み、建物が腐食してしまう可能性があり、非常に危険です。
そのため、チョーキング現象を発見した際は、できるだけ早めに塗り替えをすることがおすすめです。
加えて、チョーキング現象と同様に、塗膜に浮きが見られる場合も早めに対応しましょう。
塗膜が浮いてしまっている状態を放置していると、塗装が早期に剥がれてしまい、それが建物の耐久性の低下につながります。
そのため、浮きが見られた場合も、早急な対応を心がけましょう。
□防水塗料を塗る際の注意点について
1つ目は、しっかりと汚れを落としてから塗料を塗らないといけないということです。
防水塗料を塗ろうとしている外壁に汚れが残っていると、せっかく塗った防水塗料もすぐに剥がれてしまう可能性があります。
そのため、塗料を塗る前に、しっかりと高圧洗浄を行って、細かい汚れまで根こそぎ落とすことが必要です。
2つ目は、養生をしっかりすることです。
養生とは、汚したくない箇所に塗料が付いてしまわないように、テープやビニールでカバーする作業を指します。
養生作業を怠ってしまうと、せっかく防水塗料を綺麗に塗れたとしても、汚したくない箇所を塗料で汚してしまう可能性があります。
せっかく塗り直しをしたのに、それではもったいないため、養生作業は徹底的に行いましょう。
3つ目は、シリコンシーラントの上には塗れないということです。
住宅において、ひび割れや雨漏りが見られる場合、シリコンを使ってシーリングをして補修している場合があります。
ただし、その補修部分の上から防水塗料は塗れないということに注意しましょう。
それは、シリコン素材は水や塗料をはじいてしまうという性質があるからです。
そのため、防水塗料をその上から塗りたい際は、まずシリコンシーラントをはがしてから、ひび割れ部分を別の素材で詰めてから、防水塗料を塗るという工程を踏む必要があります。
□まとめ
今回は、防水塗料の種類や塗り替え時期に加えて、塗る際の注意点についても併せて紹介しました。
防水塗料には多くの魅力が詰まっているため、それらの魅力を最大限まで活かすために、防水塗料を塗る際は、事前に注意点を踏まえておくことが大切です。
防水塗料のような機能性の高い塗料を外壁や屋根の塗装に採用することで、ご自宅の耐久性は向上して、安心して安全な暮らし送れるでしょう。
また、防水塗料の他にも魅力が詰まった塗料があるので、事前にいくつか調べてみることをおすすめします。
埼玉・川口市周辺で防水塗料に関する疑問やお悩みがある方は、お気軽に当社までご連絡してください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
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