サイディング外壁の補修方法についてご紹介
突然ですが、「足が骨折した場合」はどのように対応されますか。
おそらく、病院に行って、ギプスをはめて生活することで、治していくのではないでしょうか。
仮に、「足が骨折した場合」に、足にシップを貼っても状況は全く改善されないでしょう。
上記の例は、症状に対して適切な対処法を施さないと、症状は改善されないという原則を示しています。
実は、「サイディング外壁に劣化症状が見られる場合」も、上記の原則が当てはまります。
今回は、サイディング外壁の補修方法についてご紹介しますので、是非参考にして、症状に合わせた正しい補修を施してください。
□サイディング外壁の基礎知識
サイディング外壁の補修方法について見ていく前に、サイディング外壁の基礎知識を把握しておきましょう。
*サイディング外壁のメリット
1つ目は、耐火性や耐久性に優れていることです。
サイディング外壁の中でも、窯業系サイディング外壁の主成分はセメントでできているため、特に耐火性や耐久性に優れています。
2つ目は、デザイン性に優れていることです。
例えば、サイディング外壁には、タイル調や石張り調、木目調など、多くのデザインが用意されています。
そのため、外壁の機能性だけでなく、デザイン性にもこだわりをお持ちの方には、サイディング外壁がおすすめです。
3つ目は、コストパフォーマンスに優れていることです。
サイディング外壁を採用する際は、そこまで大胆な工事は必要ないことに加えて、サイディング材の材料費も比較的安価であるため、人件費と材料費を比較的抑えられる傾向にあります。
また、価格が比較的安価であることに加えて、上述した通り、耐火性や耐久性にも優れているため、コストパフォーマンスが非常に優れていると言えます。
*サイディング外壁のデメリット
1つ目は、熱をためやすいことです。
サイディング外壁は、熱をためやすいという性質があります。
しかし、同時に耐火性にも優れているため、そこまで大きなデメリットではありません。
2つ目は、吸水性が高いことです。
サイディング外壁には、防水性がそこまで高くないというデメリットがあります。
そのため、塗装によって、防水性を補う必要があります。
3つ目は、シーリングが劣化しやすいことです。
シーリングとは、ボードとボードの間のつなぎ目部分を指します。
シーリングが劣化してしまうと、隙間から雨水が侵入してしまう可能性があるため、シーリングが劣化しないように、定期的にメンテナンスをしなければなりません。
□サイディング外壁の劣化症状
では、ここからはサイディング外壁によく見られる劣化症状についてご紹介します。
*塗膜のひび割れ
塗膜にひび割れが生じている場合は、再塗装を検討しましょう。
サイディング材自体にひび割れが生じているわけではないため、そこまで緊急度は高くありませんが、放置しておくと危険であるため、早めに塗装計画を立てることをおすすめします。
*シーリングのひび割れ
シーリング部分にひび割れが生じている場合は、早めの補修が必要です。
それは、シーリングのひび割れ部分から、雨水が侵入してしまう可能性があるからです。
*サイディング材のひび割れ
サイディング材自体にひび割れが見られる場合は、塗膜にひび割れが生じている場合よりも早急な対応が必要です。
それは、サイディング素材自体にまで劣化が進行している証拠だからです。
*サイディング材の浮きや反り
サイディング材の浮きや反りが見られる場合は、より早急な対応が必要です。
サイディング材の浮いている部分を手で押して戻る程度であれば、そこまで大胆な補修は不要です。
ただし、手で押し戻せないような状態であれば、比較的大掛かりな工事が必要になるため、費用を抑えるためにも、早めに対処しておきましょう。
*サイディング材の欠けや剥がれ
こちらの症状は、ここまでご紹介してきた劣化症状の中で、最も緊急度の高い劣化症状です。
サイディング材の欠けや剥がれを放置していると、外壁全体の劣化だけでなく、建物の構造部分の劣化にまで影響を及ぼす可能性があります。
□サイディング外壁のひび割れに保証はあるのか
結論から申し上げますと、ひび割れは保証の範囲内に該当しないことが一般的です。
それは、「外壁のひび割れは経年劣化によるもの」と、判断されることが多いからです。
ただ、サイディング材の商品自体に欠陥がある場合は、保証の範囲内に該当するため、必ず保証書は手元に用意できる状態にしておきましょう。
□サイディング外壁の補修方法
サイディング外壁の補修方法を、劣化症状別にご紹介します。
まず「シーリングの劣化症状」の補修方法についてご紹介します。
シーリングにひび割れが生じている場合は、「打ち替え」という作業をすることが一般的です。
打ち替えとは、既存のシーリング材を取り除いて、新しいシーリング材を充填する作業を指します。
また、「増し打ち」と呼ばれる補修方法で補修されるケースもあります。
増し打ちとは、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を充填する方法です。
一般的に、増し打ちの方が低価格で工事を進められる傾向にありますが、打ち替えよりも早く劣化症状が出る可能性が高いです。
そのため、打ち替えをするのか、増し打ちをするのかを決める際は、長期的な視点を持ったうえで判断することをおすすめします。
次に、「塗膜の劣化症状」の補修方法についてご紹介します。
塗膜にひび割れが見られる場合は、基本的に「再塗装」という方法で、補修することが一般的です。
特に、サイディング外壁の防水性は低いため、塗装をすることで、防水性を高めることが必要です。
しかし、塗膜にひび割れが見られる場合や、色あせが見られる場合は、塗装の機能性が損なわれている状態であるため、再塗装することがおすすめです。
最後に、「サイディング材の劣化症状」の補修方法についてご紹介します。
サイディング材自体にひび割れがある場合や、サイディング材の反りや欠けが見られる場合は、「重ね張り」や「張り替え」で補修することが一般的です。
□サイディング外壁の補修にかかる費用感
最後に、上記でご紹介した補修方法にかかる費用感についてご紹介します。
まずは、「シーリングの劣化症状」の補修にかかる費用感をご紹介します。
シーリングのうち替えにかかる費用相場は、1平方メートルあたり900~1500円です。
また、シーリングのうち増しにかかる費用相場は、1平方メートルあたり500~1000円です。
次に、「塗膜の劣化症状」の補修にかかる費用感をご紹介します。
外壁塗装をする際にかかる費用は、塗り面積が200平方メートルあたり80~150万円程度かかることが一般的です。
ただ、外壁の劣化症状や塗装面積、塗料の種類や使用する塗料の量などによって、金額は大きく変わるため、あくまで目安として把握しておくことをおすすめします。
最後に、「サイディング材の劣化症状」の補修にかかる費用感をご紹介します。
サイディング材の重ね張りにかかる費用相場は、150万円以上です。
また、張り替えにかかる費用相場は、200万円以上です。
ただ、こちらもサイディング材の種類や外壁の広さなどによって、金額は大きく左右しますので、目安として把握しましょう。
□まとめ
今回は、サイディング外壁の補修方法についてご紹介しました。
「塗膜の劣化症状」「シーリングの劣化症状」「サイディング材の劣化症状」を補修する際は、それぞれ適した方法が異なるため、まずはどこに劣化症状が現れているのか把握しましょう。
また、サイディング材に劣化症状が見られる場合は、補修のためにかかる費用が比較的高価になるため、できるだけ早めに補修しましょう。
埼玉・川口市周辺でサイディング外壁の補修方法に関する疑問やお悩みがある方は、お気軽に当社までご連絡してください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
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